[ニューヨーク 21日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時53分 99*31.50 3.0008% 柄) 前営業日終値 100*10.50 2.9830% 10年債(指標銘柄 15時45分 100*08.50 2.8442% ) 前営業日終値 100*14.50 2.8230% 5年債(指標銘柄 15時53分 100*03.50 2.7260% ) 前営業日終値 100*07.00 2.7020% 2年債(指標銘柄 14時30分 100*01.00 2.6079% ) 前営業日終値 100*02.00 2.5910% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月限 145*04.00 145*15.00 Tノート先物9月限 120*14.50 120*20.00 米金融・債券市場では、リスク選好度が上向くなか国債利回りが上昇した。市場では 24日の米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演に引き続き注目が集まってい る。 この日は米株式市場でS&P総合500種が過去最高値を更新。D・Aデビッドソン (シアトル)の債券トレーディング担当バイスプレジデント、メアリー・アン・ハーレー 氏は「株価上昇を受け『リスクオン』相場になっている」と指摘。ただ「今週は24日の パウエル議長の講演が最大のイベントとなる」と述べた。 FRBは今年はこれまで2回の利上げを実施。市場ではFRBが年内にさらにあと2 回の利上げを実施し、合計の利上げ回数が4回になるのか手掛かりを探る動きが続いてい る。こうしたなかパウエル議長が24日に米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれる 経済シンポジウムで行う講演のほか、FRBが22日に公表する7月31日─8月1日の FOMC議事要旨に注目が集まっている。 FRBの金融政策を巡っては、トランプ米大統領が前日、ロイターのインタビューに 対し、パウエルFRB議長が利上げを継続する方針であることは「気に入らない」などと 発言。これを受け、この日は年内にあと2回の利上げが実施されるとの観測がやや後退し た。 CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む9月に利上げが 実施される確率は96%と、前日の94%から上昇したものの、12月に追加利上げが決 定される確率は63%と、64%から低下した。 シーポート・グローバル・ホールディングス(ニューヨーク)のマネジング・ディレ クター、トム・ディガロマ氏は「トランプ大統領がFRBの積極的な引き締めを阻止しよ うとしていることがどのような影響を及ぼすのか市場は注目している」と指摘。トランプ 氏の発言が伝わった後のオーバーナイトの取引ではドルは下落したと述べた。 前出のハーレー氏は「FRBは非常に注意深く、独立性を守ると見られる」とし、「 パウエル議長はトランプ大統領を直接名指しすることはせずに、なぜFRBが現在の政策 は緩和的と見なしているのか説明することで反論しようとする可能性がある」との見方を 示した。 午後の取引で10年債利回りは2.848%。前日は2.815%と、 7月6日以来の低水準を付けていた。 2年債と10年債の利回り格差は24ベーシスポイント(bp)にや や拡大。前日は23bpと、2007年以来の水準に縮小していた。 <ドル・スワップ・スプレッド> LAST Change U.S. 2-year dollar swap spread 19.75 (unch) U.S. 3-year dollar swap spread 17.75 (-0.25) U.S. 5-year dollar swap spread 13.75 (-0.75) U.S. 10-year dollar swap spread 6.75 (-0.50) U.S. 30-year dollar swap spread -6.75 (-0.50) (い)