[ニューヨーク 6日 ロイター] - 米金融・債券市場では 指標10年債利回りが上昇した。米雇用統計を7日に控え、この日発表 された新規失業保険申請件数は6月以降で最大の増加となったが、労働 市場は依然として引き締まった状況が続いていることを示した。 米労働省が6日に発表した10月1日までの1週間の新規失業保険 申請件数(季節調整済み)が前週比2万9000件増の21万9000 件だったことを受け、序盤の米債利回りは一時低下した。ただ、9月後 半にハリケーン「フィオナ」の被害に見舞われたプエルトリコでの申請 件数の急増が一因だった。 市場の関心は9月の雇用統計にシフトした。非農業部門雇用者数は 25万人増、失業率は3.7%で横ばいになると見込まれている。 インフラストラクチャー・キャピタル・マネジメントのジェイ・ハ トフィールド創業者兼最高経営責任者(CEO)は「米雇用統計で好調 な数値が発表されれば、債券にとって大きな逆風となり、株価を押し下 げる可能性があるし、その逆もあり得る」と指摘。「申請件数はかなり 軟調だった。これは雇用の先行指標だが、雇用統計で失業率が4%台に 戻るかどうか誰もが注目している」と述べた。 10年債利回りは5.9ベーシスポイント(bp)上 昇の3.818%。 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は6日、連邦準備理事会 (FRB)にはインフレ抑制に向け「もっとやるべきことがある」とし 、積極的な利上げを一時停止するのは「かなり先」と述べた。[nL4N317 2K1] FRBのクック理事は6日、米国のインフレ率は「根強く、容認で きない高水準にある」とし、確実にインフレが低下するよう利上げを継 続する必要があるとの考えを示した。 米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は6日、FRBには一段の利上げ 余地があるとし、現行で3.00─3.25%の政策金利は2023年 春までに4.5─4.75%に向かうだろうと述べた。 30年債利回りは2.5bp上昇し3.790%。 2・10年債の利回り格差はマイナス42.5bp。 9月22日にはマイナス57.85bpを付けていた。 2年債利回りは9.1bp上昇の4.241%。 物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレ を示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物は2.346%。前日は2.319%だった。10年物 は2.215%。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 16時14分 86*00.00 3.7867% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 86*11.00 3.7650% 値 10年債(指標銘 16時13分 91*08.50 3.8216% <US10YT=RR 柄) > 前営業日終 91*24.00 3.7590% 値 5年債(指標銘 16時13分 100*09.00 4.0619% 柄) 前営業日終 100*23.75 3.9590% 値 2年債(指標銘 16時13分 100*00.38 4.2433% 柄) 前営業日終 100*06.00 4.1500% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12 126*09.00 126*25.00 月限 Tノート先物12 111*30.00 112*17.00 月限 (ーからご覧ください)
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