[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米金融・債券市場で は、利回りが4カ月ぶりの水準に低下した。2022年12月の米小売 売上高が予想以上に減少したことや、日銀が18日まで開催した政策決 定会合で政策の現状維持を決めたことが背景。 12月の小売売上高(季節調整済み)は前月比1.1%減。減少率 は市場予想の0.8%より大きく、個人消費や経済全体が弱含んでいる ことを示した。 12月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)も前 月比0.5%下落と市場予想(0.1%下落)以上の落ち込みとなった 。 米連邦準備理事会(FRB)の地区連銀経済報告(ベージュブック )でも、インフレ圧力と労働力不足が緩和される兆候が見られた。[nL4 N3433YF] フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む同金利のピー クは、6月時点で4.87%まで低下した。この日の経済指標発表前に は4.90%だった。12月には4.34%に低下すると予想されてい る。 指標10年債利回りは9月13日以来の低水準となる 3.372%まで低下した。2年債利回りは4.072%と 10月4日以来の低水準を付けた。 2・10年債の利回り格差はマイナス70ベーシス ポイント(bp)。 日銀金融政策決定会合の結果を受け、序盤から利回りは低下してい た。日銀がYCC(イールドカーブ・コントロール)を解除すれば、日 本国債の利回りが一段と上昇し、米国債からの資金流出が発生する可能 性が指摘されていた。 米財務省がこの日実施した120億ドルの20年国債には旺盛な需 要があった。最高落札利回りは3.678%と、入札前取引を2bp超 下回った。 19日には170億ドルの10年物インフレ指数連動債(TIPS )入札が行われる。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 16時10分 108*17.00 3.5346% 銘柄) 前営業日終 106*11.50 3.6480% 値 10年債(指標銘 16時10分 106*08.50 3.3698% 柄) 前営業日終 104*27.50 3.5350% 値 5年債(指標銘 16時10分 102*00.00 3.4317% 柄) 前営業日終 101*06.25 3.6090% 値 2年債(指標銘 16時10分 100*10.25 4.0762% 柄) 前営業日終 100*03.38 4.1920% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物3月 132*02.00 129*23.00 限 Tノート先物3月 115*29.00 114*21.50 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 27.25 2.00 U.S. 3-year dollar swap spread 15.25 2.00 U.S. 5-year dollar swap spread 5.75 3.25 U.S. 10-year dollar swap spread -3.00 2.25 U.S. 30-year dollar swap spread -37.50 2.75 (ーからご覧ください)
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