[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米金融・債券市場で は、成長減速を巡る懸念が市場全体に広がる中、国債利回りが低下した 。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での決定も注目されている。 米連邦準備理事会(FRB)が昨年実施した一連の利上げを受け、 インフレ鈍化の兆しが垣間見られる中、来週のFOMCでは0.25% ポイントの利上げが実施されるという見方が大勢。 米国外のインフレ指標や各国中銀の決定は強弱まちまちのメッセー ジを発している。 オーストラリア連邦統計局が25日発表した昨年第4・四半期の消 費者物価指数(CPI)は前年比7.8%上昇と、伸びは前期の7.3 %から加速し、33年ぶりの大きさとなった。統計を受け、豪準備銀行 (RBA)が2月7日の会合で0.25%ポイントの追加利上げを実施 するとの見方が強まった。 一方、カナダ銀行(BOC、中央銀行)は、政策金利を0.25% ポイント引き上げ、15年ぶりの高水準となる4.5%とした。同時に 世界の主要中央銀行として初めて、これまでの利上げの累積効果を見極 めるために利上げをいったん停止する可能性を示唆した。 マニュライフ・インベストメント・マネジメントのグローバルマク ロストラテジスト、エリック・セオレ氏は「市場が見込むほどの緩和に 動かない可能性のある中銀と、低調な成長データの綱引き状態のようだ 」と述べた。 10年債利回りは約1ベーシスポイント(bp)低下 の3.458%。2年債利回りも4.137%に低下した。 2年債と10年債の利回り格差はマイナス68.1b pで、長短の国債利回りの逆転が続いている。 財務省が実施した430億ドルの5年債入札は最高落札利回りが3 .530%と、入札前予想を2.6bp下回り、堅調な需要があったこ とが示された。応札倍率は2.64倍で、昨年の平均である約2.4倍 を上回った。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 16時10分 107*08.50 3.6002% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 106*28.00 3.6210% 値 10年債(指標銘 16時10分 105*19.00 3.4471% <US10YT=RR 柄) > 前営業日終 105*13.50 3.4670% 値 5年債(指標銘 16時09分 101*14.00 3.5540% 柄) 前営業日終 101*10.00 3.5820% 値 2年債(指標銘 16時10分 99*31.50 4.1332% 柄) 前営業日終 99*30.38 4.1530% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物3月 130*26.00 130*27.00 限 Tノート先物3月 115*04.50 115*01.00 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 29.25 4.50 U.S. 3-year dollar swap spread 14.00 0.00 U.S. 5-year dollar swap spread 4.50 0.75 U.S. 10-year dollar swap spread -3.25 1.25 U.S. 30-year dollar swap spread -39.25 1.50 (ーからご覧ください)
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