[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時48分 101*21.00 2.2983% 柄) 前営業日終 101*12.00 2.3110% 値 10年債(指標銘 15時47分 99*13.50 1.8135% 柄) 前営業日終 99*07.50 1.8340% 値 5年債(指標銘柄 15時47分 99*12.25 1.6303% ) 前営業日終 99*09.00 1.6520% 値 2年債(指標銘柄 15時47分 99*26.13 1.5960% ) 前営業日終 99*25.13 1.6120% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12月 158*25.00 158*10.00 限 Tノート先物12月 129*10.50 129*04.50 限 米金融・債券市場では、米中通商協議に対する懐疑的な見方が再び台頭したことで国 債が買われ、10年債と30年債の利回りが一時2週間ぶりの水準に低下した。 CNBCはこの日、関係筋の話として、中国政府が米国との通商合意を巡り悲観的な ムードになっていると報じた。アナリストは、米中が通商合意に至らなけれ ば世界的な経済成長が損なわれると指摘。そうなれば米連邦準備理事会(FRB)は一段 の利下げを迫られるとの見方を示している。 ソシエテ・ジェネラル(ニューヨーク)の米金利ストラテジスト、マイケル・チャン 氏は「関税措置の撤廃が問題となっているもようだ」とし、「米中通商問題が一段とエス カレートすれば、米国がリセッション(景気後退)に陥るリスクは高まる。FRBはこう したことを懸念している」と述べた。 一方、FTNフィナンシャル(テネシー州メンフィス)のシニア金利ストラテジスト 、ジム・ボーゲル氏は、通商問題を巡って市場は極めて忍耐強く対応しており、全般的に は米中がいつかは合意すると楽観的にみていると指摘。「協議は棚上げされたと誰かが宣 言するまで、米10年債利回りはおおむね1.78─1.88%のレンジ内で推移すると 予想される」と述べた。 この日はトランプ大統領とパウエル連邦準備理事会(FRB)議長がホワイトハウス で会談した。FRBは声明で、パウエル議長とトランプ氏は「経済、成長、雇用、インフ レ」について協議するために会談を行ったと説明。トランプ大統領は会談後 、ツイッターに「金利のほか、マイナス金利政策、低インフレ、緩和措置、ドル高、およ びドル高が製造業に及ぼす影響、中国や欧州連合(EU)などとの通商など、すべての問 題について協議した」と投稿した。 10年債利回りは午後の取引で一時1.795%と、2週間ぶりの水準 に低下。その後は1.810%となっている。前営業日終盤は1.734%だった。 30年債利回りも一時2週間ぶり低水準となる2.275%を付けたが 、その後は2.294%に戻した。前営業日終盤は2.311%だった。 2年債利回りは1.596%に低下。前営業日終盤は1.612%だった 。 米中通商協議が膠着する中、米国債の利回り曲線はこの日も平坦化。2年債と10年 債の利回り格差は4日連続で縮小し、21.4ベーシスポイント(bp) となった。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 0.75 -1.00 U.S. 3-year dollar swap spread -3.00 -1.00 U.S. 5-year dollar swap spread -5.25 -1.00 U.S. 10-year dollar swap spread -10.50 -0.75 U.S. 30-year dollar swap spread -40.25 -1.00 (い)