[23日 ロイター] - 米金融・債券市場では国債利回りが2週 間ぶりの低水準を付けた。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上 げが景気後退を招くという懸念や、利回りの頭打ち感が背景。 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は23日、下院金融サ ービス委員会の公聴会で証言し、約40年ぶりの高水準に達しているイ ンフレを抑制するFRBのコミットメントは「無条件」と表明。同時に 、積極的な金融引き締めが失業率の上昇を招くリスクが存在するという 認識も示した。 BMOキャピタルマーケッツの金利ストラテジスト、ベンジャミン ・ジェフリー氏は「景気後退への懸念が強まっている」と指摘。「さら なる懸念を誘う経済指標や雇用の減速が示されれば」、指標10年債利 回りが2.5─2.75%のレンジに押し戻される可能性があるという 見方を示した。 10年債利回りは3.005%まで低下した後、終盤 の取引では3.070%で推移した。 2年債利回りは3.012%。一時、2.876%まで 低下した。 2年債と10年債の利回り格差は6bp。14日は 一時マイナス5bpと逆転していた。 S&Pグローバルが発表した6月のユーロ圏総合購買担当者景気指 数(PMI)速報値が2021年2月以来の低水準となったことは、債 券価格への追い風となった。 朝方発表された米指標では、6月18日までの1週間の新規失業保 険申請件数(季節調整済み)が前週比2000件減少し、22万900 0件となった。6月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は5 1.2に低下し、5カ月ぶりの低水準となった。[nL4N2YA 2TQ] 米財務省が実施した180億ドルの5年物物価連動国債(TIPS )入札では底堅い需要が見られた。最高落札利回りは0.362%と、 入札前取引(WI)の水準を約3bp下回った。応札倍率は2.61倍 。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄 16時20分 93*26.00 3.1979% ) 前営業日終値 93*00.00 3.2420% 10年債(指標銘柄 16時20分 98*06.50 3.0870% ) 前営業日終値 97*20.00 3.1560% 5年債(指標銘柄) 16時20分 97*20.75 3.1430% 前営業日終値 97*08.75 3.2270% 2年債(指標銘柄) 16時20分 99*01.13 3.0166% 前営業日終値 98*30.75 3.0560% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月限 137*03.00 135*31.00 Tノート先物9月限 117*21.00 116*30.50 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 36.75 -2.50 U.S. 3-year dollar swap spread 15.75 -0.75 U.S. 5-year dollar swap spread 3.25 -0.50 U.S. 10-year dollar swap spread 6.75 -0.50 U.S. 30-year dollar swap spread -25.75 -0.25 (ーからご覧ください)
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