[19日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘柄 16時08分 98*09.00 2.8357% ) 前営業日終値 98*00.00 2.8500% 10年債(指標銘柄 16時07分 99*12.50 2.3196% ) 前営業日終値 99*07.00 2.3390% 5年債(指標銘柄) 16時08分 99*19.00 1.9615% 前営業日終値 99*15.25 1.9870% 2年債(指標銘柄) 16時07分 99*21.75 1.5427% 前営業日終値 99*20.50 1.5630% 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12月限 153*17.00 153*01.00 Tノート先物12月限 125*08.50 125*04.50 米金融・債券市場で国債価格が上昇、2年債利回りは約9年ぶりの高水準から低下し た。株価の値下がりに伴い、安全資産とみられる米国債への買い戻しが入ったほか、空売 り筋による利益確定の動きもみられた。 RJオブライアン&アソシエーツ(シカゴ)のバイスプレジデント、アレックス・マ ンザラ氏は「ショートカバーが多少入った。利回りは過去1カ月間かなり上げていたし、 株価もやや値下がりした」と述べた。 こうしたなか、株価が当初の下げから値を戻したことに加え、米連邦準備理事会(F RB)議長の後任人事を巡る思惑から、国債利回りの下げは抑えられた。トランプ大統領 はこの日、現職のイエレン議長と面談した。大統領は数日中に後任候補の指名を発表する 見込み。 DAダビッドソンの債券部バイスプレジデント、メアリーアン・ハーレー氏は「後任 人事の決定は、新たな不安要因が取り除かれるという意味で早ければ早いほどよい」と話 した。 経済指標では、週間の新規失業保険申請件数が前週比2万2000件減の22万20 00件と、1973年3月以来、44年超ぶりの低水準となったほか、10月のフィラデ ルフィア地区連銀業況指数は5カ月ぶりの高水準となった。 2年債利回りは1ベーシスポイント(bp)低下し1.555%。一時1 .571%と2008年10月以来の高水準をつけた。 2年物の米国債とドイツ国債との利回り格差は226bpに縮小。前日は2000年 2月以来の水準に拡大していた。米連邦準備理事会(FRB)と比較して欧州中央銀行( ECB)はタカ派度が薄いとの見方が背景。 米10年債利回りは約2.5bp低下し2.314%。トランプ氏がパ ウエルFRB理事の議長指名に傾いているとの政治メディア・ポリティコの報道を受けて 、利回りは一時2.305%に低下した。 入札関連では、30年インフレ指数連動債(TIPS)50億ドルの入札が行われ、 底堅い引き合いを集めた。 (い)