[シカゴ 3日 ロイター] - 米金融・債券市場では、荒い値動 きの中で金利が大きく低下し、10年債利回りは9月以降 初めて1.4%を割り込んだ。リスクオフ心理から株離れが進んだ。 10年債利回りは、一時9月23日以来の低水準となる1.335 %まで低下した。終盤は8.9ベーシスポイント低下の1.3598% 。 30年債利回りは、一時1月5日以来の低水準となる 1.667%を付けた。直近では8.4bp低下の1.6837%。 2年債利回りは2.8bp低下の0.5913%。 ジェフリーズ(ニューヨーク)のマネーマーケット・エコノミスト 、トム・シモンズ氏は「より広範なリスクオフの傾向があることは確か だ」と指摘した。 アナリストはまた、流動性の低さと、最近のボラティリティー上昇 を受けた国債のポジション再構築が動きを加速させた可能性を指摘した 。 米労働省が3日発表した11月の雇用統計は、非農業部門雇用者数 が前月より21万人増加した。55万人増を見込んでいた市場予想を大 幅に下回り、昨年12月以降で最も低い伸びとなった。失業率は4.2 %と10月の4.6%から改善し、2020年2月以来の低水準となっ た。 これを受けて序盤の市場では金利がやや上昇した。市場予想は下回 ったものの、米連邦準備理事会(FRB)が方針を大きく変えるほどで はないとの見方が大勢だった。 2・10年債の利回り差は一時、2020年12月 以来の水準となる74.40bpに縮小した。終盤では6bp縮小の 76.80bp。 5・30年債の利回り差は約1bp縮小し54.4 0bpとなった。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 17時05分 104*15.00 1.6843% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 102*15.00 1.7680% 値 10年債(指標銘 17時05分 100*05.50 1.3564% <US10YT=RR 柄) > 前営業日終 99*10.00 1.4490% 値 5年債(指標銘 17時05分 100*17.00 1.1400% 柄) 前営業日終 100*06.25 1.2100% 値 2年債(指標銘 17時05分 99*26.13 0.5932% 柄) 前営業日終 99*24.50 0.6190% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物12 165*23.00 163*29.00 月限 Tノート先物12 132*04.00 131*10.00 月限 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 22.00 -0.50 U.S. 3-year dollar swap spread 21.75 0.00 U.S. 5-year dollar swap spread 10.75 0.25 U.S. 10-year dollar swap spread 8.50 1.75 U.S. 30-year dollar swap spread -14.25 1.75 (ーからご覧ください)
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