[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標銘 15時57分 106*28.50 1.9454% 柄) 前営業日終 106*12.50 1.9670% 値 10年債(指標銘 15時52分 101*13.00 1.4727% 柄) 前営業日終 101*08.00 1.4900% 値 5年債(指標銘柄 15時57分 101*24.00 1.3809% ) 前営業日終 101*22.25 1.3920% 値 2年債(指標銘柄 15時54分 99*31.63 1.5060% ) 前営業日終 99*30.25 1.5280% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月 166*29.00 166*16.00 限 Tノート先物9月 131*11.50 131*04.50 限 米金融・債券市場では国債利回りが低下し、30年債利回りが過去 最低水準を更新した。景気後退懸念に加え、米中貿易戦争を巡る緊張が 払拭されない中、安全資産とされる米国債に対する需要が高まっている 。 景気後退入りの前兆とされる長短金利の逆転も一段と進行。この日 は3カ月物財務省短期証券(Tビル)利回りが30年債利回りを200 7年以来初めて上回った。このほかリフィニティブのトレードウエブに よると、3カ月物Tビルの利回りは10年債を55ベーシスポイント( bp)上回り、差は07年3月以来の大きさとなったほか、2年債利回 りが10年債利回りを最大6.5bp上回った。 ウエルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュート(ミ ズーリ州)の世界債券戦略部門共同責任者、ブライアン・リーリング氏 は「長短金利の逆転が進行していることは、景気が有意に減速する可能 性があることを示している」とし、「確定したことではないが、向こう 1年から1年半の間に景気後退入りする可能性がある」と述べた。 英国ではこの日、ジョンソン首相が10月中旬まで議会を休会とす る方針を表明。10月末の欧州連合(EU)離脱期限までの議会の審議 時間を大幅に短縮し、合意なき離脱阻止に向けた議会の動きを封じ込め る考えとみられる。これを受け、安全資産とされる米国債 に対する需要が一段と高まった。 ただ米株価が上昇したことで、国債価格は上げ幅を縮小(利回りは 下げ幅を縮小)した。 一部のファンドマネジャーの間では米国債価格は高過ぎるとの見方 も出ているが、米中通商問題を巡る先行き不透明性が払拭されない中、 米国債を売ることは難しくなっている。ブリン・マワー・トラスト(ペ ンシルべニア州)の債券部門責任者、ジェームズ・バーンズ氏は「通商 問題の着地点は見えていない」と述べた。 米連邦準備理事会(FRB)は7月の連邦公開市場委員会(FOM C)で2008年以来初めてとなる利下げを決定したが、FRBも景気 先行きを見極めるに当たり通商問題を注視。金利先物は9月17─18 日の次回FOMCで少なくとも25bpの利下げを決定するとの見方を 織り込む水準にある。 米財務省はこの日、変動率付債と5年債の入札を実施。堅調な需要 がみられた。29日に320億ドルの7年債入札を実施 し、今週の一連の国債入札を締めくくる。 終盤の取引で30年債利回りは1.939%と、前日 終盤から2.2bp低下。一時は1.905%と、過去最低水準を更新 した。 <ドル・スワップ・スプレッド> Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread -1.25 1.25 U.S. 3-year dollar swap spread -5.00 -0.50 U.S. 5-year dollar swap spread -7.50 -1.50 U.S. 10-year dollar swap spread -11.00 -1.75 U.S. 30-year dollar swap spread -41.25 -1.75 (ーからご覧ください)
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