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米CPIこうみる:過度な政策転換期待はけん制か、ドル揺り戻しの可能性も=三菱UFJ銀 井野氏

[東京 11日 ロイター] -

<三菱UFJ銀行のチーフアナリスト 井野鉄兵氏>

10月の米消費者物価指数(CPI)は、インフレのピークアウトを期待する内容だったといえる。ただ、インフレの水準そのものはまだ高い。米連邦準備理事会(FRB)の利上げペースを鈍化しやすい環境にはなったものの、市場の過度な政策転換の期待に対しては、パウエル議長や高官からけん制が出てくる方向になるのではないか。

ドルは今月に入り上値を少しずつ切り下げる動きがみられ、このようなトレンドが続く可能性はあり、150円は遠くなった印象はある。一方で、このまま140円を割り込むような下げは想定しにくい。12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までに発表される雇用統計やCPIを見極める必要があることや、FRB高官からコミュニケーションが修正を促すものが出てくる可能性があることを踏まえると、為替を含め金融市場の揺り戻しの可能性は残る。

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