[サンフランシスコ 10日 ロイター] - 米証券取引委員会(SEC)は10日、シリコンバレーの起業家が提唱した新たな証券取引所「ロングターム証券取引所(LTSE)」の創設を承認した。ハイテク企業にとって伝統的な証券取引所以外への上場の選択肢が広がる。
起業家のエリック・リース氏は昨年11月にLTSEの創設をSECに提案。ベンチャーキャピタルなどから1900万ドルの資金を集め、承認を待っていた。
リース氏はロイターがこのほど行ったインタビューで、LTSEに上場する企業はニューヨーク証券取引所やナスダック市場などとの重複上場が可能になると表明。企業や投資家からLTSEへの参加に向けた署名された趣意書を受け取ったと述べたが、詳細については明らかにしなかった。
LTSEは、企業幹部に対する短期目標達成の報酬を廃止することで、四半期ごとの業績ではなく長期的な革新に注力するよう呼び掛けることなどが特徴。株主に株式の保有期間に応じて議決権を与える仕組みも提唱している。
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