October 9, 2018 / 12:23 AM / 7 days ago

英、EUとの将来の関係巡る枠組み合意求める 立場に隔たり

[ロンドン/ブリュッセル 8日 ロイター] - メイ英首相の報道官は8日、欧州連合(EU)離脱交渉について、EUとの将来の関係に関する枠組み合意を結ばずに条件で合意することはないとの英国の立場をあらためて示した。

EUと英国はともに、今月17─18日のEU首脳会議でブレグジット(英のEU離脱)交渉が大きく進展すると見込んでいるが、合意に向けて何を優先するかについては双方の立場の違いが鮮明になっている。メイ首相がブレグジット後の関係に関するEU側の提案を求める一方、EUは英国に対し、アイルランド国境問題を巡り新たな提案を正式に行うよう迫っている。

メイ首相の報道官は「将来に関する詳細な枠組みなしに離脱合意は成立しない」と強調。「合意に関して楽観的な見方を示すことと、離脱条件と将来の枠組みの両方に関して実際に合意をまとめるのとは違う」と述べた。

EU側は前週、離脱条件について早ければ17─18日のEU首脳会議で合意に達する可能性について楽観的な見通しを示していた。ただ、英国はアイルランド国境問題を巡り大掛かりな税関検査を回避する新たな提案をまだ文書化していない。

EU当局者らは、ブレグジット交渉がまとまらなくてもアイルランド国境での厳格な国境管理の回避を可能にする緊急措置について英国と合意することが先決で、通商協議に関するEUの提案はその後に示すという立場だ。

バルニエEU首席交渉官はこの日、「共通の優先項目は英国の秩序だった離脱を遂行し、市民の権利や投資、(地域の生産物をブランドとして保護する)地理的表示を守ることだ」と強調。「これが(英国との)将来の野心的な経済および戦略上のパートナーシップに向けた信頼の基礎を成す」と述べた。

バルニエ氏は当初、欧州委員会に対し10日に「英国との新たな関係に関する概略」を提示する予定だった。しかし、EUの外交筋や当局者らは8日、将来の関係の代わりに、「合意なき」離脱となった場合も含めたEU側のブレグジットへの備えが10日の議論の中心になると明らかにした。

EUのある外交官は、交渉の進展を楽観視する前週の一連の発言から一転して今週は再び合意なき離脱への備えに焦点が移った背景について、「アメとムチを用いた手法だ。英国に合意を迫ろうとしている」と説明した。

EUの交渉担当者らは、アイルランド国境問題を優先させなければ、英国にこの問題の先送りを認めることになると懸念している。一方、英国側は、アイルランド国境問題は将来の英EU間の円滑な通商関係によって解決が可能になると主張しており、離脱条件と通商関係の両方について並行して合意をまとめたい考え。

メイ首相のEU離脱の方針については、英与党・保守党内の意見もまとまっていないため、離脱条件を巡る合意は11月半ばに予定される臨時のEU首脳会議に持ち越される可能性がある。

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