September 19, 2019 / 1:27 AM / a month ago

FOMCこうみる:年内追加利下げは五分五分、米中対立を見極め=大和総研 小林氏

[東京 19日 ロイター] -

<大和総研 シニアエコノミスト 小林俊介氏>

今回の25ベーシスポイントの利下げ決定は想定内でサプライズはなかった。ただ、当局者の金利・経済見通しは割れており、米連邦準備理事会(FRB)の苦悩もうかがえる。年内10月、12月に利下げがあるかどうかは五分五分になってきた印象だ。

ドットチャートをみると、 政策当局者17人のうち7人が今年もう1回の利下げとの見通しを示す一方、5人は金利据え置きを予想。5人は年内に利上げが必要になるとの見方を示した。一部の当局者がなびけば利下げでまとまらない状況が明らかとなり、声明文とドットチャートが出てきたところでは、市場はタカ派的な印象を受けた。

一方、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見はややハト寄りだった。今後リスクが顕在化しそうなら調整するという発言が前回に続いて出てきたほか、早い時期にバランスシートの拡大を再開させる必要が出てくる可能性があると述べるなど、やや緩和の方向への転換をにおわせてきた。タカ派的な印象を、ハト寄りの議長の発言が相殺したかたちとなった。

年内に追加利下げをするかどうか、どちらに転んでもおかしくはない。利下げ反対派や利上げ派はハードデータの強さを重視している。コアCPIは上昇してきているし、原油価格が上昇する可能性も出てきたことを踏まえると、追加利下げに懐疑的な見方につながる。一方、利下げ派は、米中対立など先行きのリスクを織り込むかたちでセンチメントが悪化し、ハードデータの悪化につながる可能性があるとみている。

単純化してしまえば、次のFOMCの直前に米中の通商交渉が決裂したら利下げに追い込まれ、逆に交渉継続や妥結ということになれば、利下げはないという状況だ。米中摩擦が激化したら株安・債券高、良いニュースが出てきたら株高・債券安という流れで、債券と株のペアトレードがしやすくなった。

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