March 3, 2020 / 11:35 PM / 3 months ago

FRB緊急利下げこうみる:懸念払拭は困難、日銀はETF目標引き上げか=シティ 村嶋氏

[東京 4日 ロイター] -

<シティグループ証券 チーフエコノミスト 村嶋帰一氏>

米利下げは早く、幅が大きかった。FRB(米連邦準備理事会)は、米経済のファンダメンタルズは依然強いが新型コロナウイルスによる下振れリスクへの保険をかけたと、その理由を説明している。しかし、実態はもっと悪いのではないかと勘繰りたくなる緊急利下げだった。

3日の米株が大きく下げたのは、そういう不安もあったのではないか。これまでの株価水準が高かった反動もあるが、そうした不安に加え、新型ウイルスに対して金融緩和がどこまで有効な処方箋となるのか疑問視されている。

実際、利下げの効果はあまり大きくないだろう。長期金利低下による住宅市場への効果などは期待できるが、市場が懸念している「未知のウイルス」への対策にはならない。米国で感染者が増えれば、市場心理は一気に悪化するだろう。

また、利下げが効果を発揮したとしても、利下げ余地が小さくなっていることへの警戒感は強まる。市場はあと1回程度の利下げを織り込んでいるが、0.5%幅であれば0.5─0.75%に下がる。景気後退局面への備えがほとんどなくなってしまう。

FRBはマイナス金利政策には懐疑的であり、日銀のようなイールドカーブ・コントロール政策を採用する可能性もあるとみている。

日銀は、きょうか3月18─19日の金融政策決定会合でETF(上場投資信託)の買い入れ目標額を現在の6兆円から引き上げる可能性があると予想している。

マイナス金利の深掘りは金融機関の負担が大きい。特に地域金融機関にとっては、中国経済減速の悪影響を受けているところであり、マイナス金利の深掘りはダブルパンチとなりかねない。以前よりも深掘りのハードルは上がったとみている。

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