March 3, 2020 / 11:30 PM / a month ago

FRB緊急利下げこうみる:米国は金利面での「弾切れ」視野に=みずほ証 上野氏

[東京 4日 ロイター] -

<みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト 上野泰也氏>

米国は3日に行われたG7財務相・中央銀行総裁による緊急の電話会議の直後に、0.5%ポイントの緊急利下げを全員一致で決定したとする米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を発表した。

3月17、18日に開催予定の定例FOMCを待たず、大幅利下げに踏み切ったのは、新型肺炎の感染者が米国も含め世界に広がりをみせていること、米国株が急落したこと、トランプ米大統領からの執拗な利下げ圧力、G7の議長国としてのプレッシャーなど複合的な要因があるとみている。

いずれにせよ、「株が下がると利下げする」という米連邦準備理事会(FRB)の行動パターンが再確認され、市場では「株価にフレンドリーな金融政策が続く」との見通しが定着していくだろう。

利下げはまた、金利面でのドルの優位性を奪い、ドル高が修正されるリスクをはらんでいる。今回大幅利下げが行われたことで、米国が早々に金利面での「弾切れ」(ゼロ金利制約)に対峙する可能性が高まっている。

結局のところ、ウイルスの感染拡大に対し、利下げは無力である。各国の保健当局・研究所・製薬会社などがウイルス対策の「最前線」に立っているわけで、金融緩和は市場心理の不安定化や株価急落への手当てにしかならない。

米10年債利回りが1%を下回ったことで、住宅市場などへの刺激効果はあるものの、新型ウイルスがもたらしている新たな危機とは、まったく次元が異なるように思う。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below