May 18, 2020 / 1:44 AM / 20 days ago

GDPこうみる:先行き楽観要素ゼロ、回復イメージは「レ点」=大和総研 小林氏

[東京 18日 ロイター] -

<大和総研 シニアエコノミスト 小林俊介氏>

市場コンセンサスではマイナス5%半ば程度だったが、今回は予測よりは悪化しなかった。3月分の統計で含まれていないものがあったことや、市場が低く見積もりすぎたことがその要因だろう。ただ、2次速報のときはさらに悪い数字になるかもしれないという点には注意しなければならない。

先行きを楽観できる要素は一つもない。仮に緊急事態宣言が5月いっぱいで全面的に解除されても、4─5月の輸出や消費は一段と減少する。4─6月期GDPはさらに落ち込み、マイナス15%以上になるだろう。

すでに緊急事態宣言は4─6月の1.5カ月分に及んでおり、旅客、娯楽、外食が悪い数字が出るのは確実。残り半分は解除される可能性が高いので底入れはするだろうが、今解除されていない8都府県のGDPに占める割合は5割程度に上る。仮に感染第2波が起きて8都府県での緊急事態宣言が延長されれば、経済への打撃は大きい。

7─9月期のV字回復は間違いなく難しい。サービス消費の復調にはかなり時間がかかる上、現時点では失業率がかなり高いわけではないが、雇用環境への懸念も多い。1)消費性向の低下、2)設備投資の停滞、3)輸出の落ち込み──の3点が引き続き懸念される。

以上を踏まえると、回復イメージは「L字」とまではいかないが、ナイキの「レ点」のようなマークをイメージした形になるのではないだろうか。ただ、これは10─12月期にまたコロナが来ないという前提の話。第2波や、欧州でみられているさらに感染性の高いウイルスの伝播の可能性など、引き続き日本経済への懸念は残る。 (浜田寛子)

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below