[上海 1日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで下落。企業の季節的なドル需要が圧迫し、週間ベースでも下落する見通し。
中国人民銀行(中央銀行)はこの日の対ドル基準値(中間値)を前日基準値より251ポイント(0.38%)の元高となる6.6863元に設定した。
国内スポット市場で人民元は6.6954元で始まり、中盤時点で6.7045元と、前日終値比44ポイントの元安。この水準で引ければ、週間では0.22%安となる。
アナリストやトレーダーによると、海外上場企業の多くが6─8月に外国人株主に配当を支払うことから、法人のドル需要が人民元相場を圧迫している。
ただ、この日の人民元の下げは6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)を受けて限定的となった。
財新/マークイットが発表した6月の中国製造業PMIは51.7と前月の48.1から上昇し、1年1カ月ぶりの高水準となった。新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が解除され生産が大きく回復したことが背景。
HSBCのアナリストは「ロックダウン措置が緩和され、政府が景気回復を一段と後押しする決意を示す中、人民元相場はここ数週間安定している」と指摘した。
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