[上海 24日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで軟調。5カ月ぶり高値から押し戻されている。米金利見通しを巡る不透明感や米中関係の緊張が背景。
中国人民銀行(中央銀行)はこの日の基準値(中間値)を2月15日以来の元高水準である1ドル=6.8374元に設定したが、中盤のスポット市場の元は0.28%安の6.8478元。
中国系の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の周受資・最高経営責任者(CEO)は23日、米下院エネルギー・商業委員会で開かれた公聴会で証言し、中国政府とのつながりやアプリの若年層への悪影響について議員らの厳しい追及を受けた。
中国国防省は24日、南シナ海の西沙(英語名パラセル)諸島周辺の領海に再び侵入した米国の誘導ミサイル駆逐艦「ミリアス」を監視し、追い払ったと発表した。
市場では米金融政策の見通しを巡り依然見方が分かれている。一部のアナリストはドルに弱気バイアスがあると指摘しており、元高が進む可能性もある。
ゴールドマン・サックスは米連邦準備理事会(FRB)が5月と6月に25ベーシスポイント(bp)の利上げを実施すると予想。政策金利は年内に5.25─5.5%でピークに達するとの見方を示した。
中国国際金融(CICC)は銀行危機のリスクに対する懸念でドルの上値が重くなり、1ドル=6.80元まで元高が進む可能性があると指摘した。
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