[サンフランシスコ 11日 ロイター] - 株価指数の開発・算出を手掛けるS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスとMSCIは11日、世界産業分類基準(GICS)を見直し、「電気通信サービス」セクターの名称を変更するとともに米フェイスブックなどを新たに加えて拡大すると発表した。
両社の発表文書によると、新たな名称は「通信サービス」となり、フェイスブックのほかに米コムキャスト、米ネットフリックス、米アルファベットが加わる。この結果、従来型の通信事業者であるAT&Tやベライゾン・コミュニケーションズなどと同じ分類となる。
GICSは投資信託や企業分析での分類に使われることが多く、米S&P総合500種など主要株価指数の企業分類もこれに準じている。
S&P500種を含む株価指数の動きは指数連動型上場投資信託(ETF)などの運用成績を左右する。多くのファンドは業種別指数に連動しているため、GICSの分類変更の影響を受ける可能性がある。
今回の変更は技術革新や買収がもたらした業界再編を反映する狙いがある。
新たな「通信サービス」セクターには、これまで情報技術に分類されていた米ツイッターと米スナップも加わる。また、一般消費財・サービスに分類されている米ウォルト・ディズニーと米ディッシュ・ネットワークも通信サービスの分類となる。
コムキャストとネットフリックスは現在、一般消費財・サービス、アルファベットとフェイスブックは情報技術に分類されている。
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