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午後3時のドルは130円前半へじり安、一時1カ月半ぶり安値

[東京 24日 ロイター] -   午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の130円前半。アジア株安を背景に円が堅調な展開で、ドルは一時130.05円まで下落。2月10日以来1カ月半ぶり安値を更新した。

 3月24日 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤の水準からドル安/円高の130円前半。写真は1ドル紙幣。2021年11月撮影(2023年 ロイター/Murad Sezer)

前日海外の流れを引き継いで、東京市場も円が底堅い展開。朝方の130円後半から前半へじり安となった。「期末に向けた動きやリスクオフの流れが継続しており、ドル売りが出やすい」(国内銀)情勢だったという。

円はドル以外の通貨に対しても上昇。豪ドルは午前の87円半ばから86円半ばへ下落して2年ぶり、NZドルも81円後半から前半へ下落して3カ月ぶり安値をそれぞれ更新した。

市場で話題となったのは、米連邦準備理事会(FRB)資金供給制度の利用額高止まり。23日発表の連銀窓口貸出(ディスカウント・ウインドウ)の利用額は、22日までの1週間で1102億ドルとなった。15日までの週に記録した過去最高の1529億ドルから減少したものの、依然高水準が続いている。

その一方、FRBが今月新設した銀行ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)の利用額は537億ドルに急増。先週時点では119億ドルだった。「条件の良いBTFPに乗り換える動きが出ている」(外銀)といい、信用不安に揺れる金融機関の資金ニーズが強い状態に大きな変化はない、との指摘が出ていた。

市場では、今回の資金供給制度の拡充は、FRBが保有資産の圧縮を進める量的引き締め(QT)策から、バランスシート拡大という量的緩和策(QE)へ転換したのではないか、といぶかる声が少なくない。

これに対してパウエル議長は22日、「バランスシートの拡大は銀行への一時的な貸し出しであり、金融政策のスタンスを直接変更することは意図していない」と明言している。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 130.11/13 1.0832/36 140.95/99

午前9時現在 130.86/88 1.0833/37 141.77/81

NY午後5時 130.81/84 1.0830/34 141.72/76

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