[24日 ロイター] - アジア新興国通貨は総じて軟調。インドネシアルピアは上昇した。銀行問題が続く中、米連邦準備理事会(FRB)の将来の利上げに関して明確な手がかりが示されず、市場の不安は根強い。
タイバーツとマレーシアリンギはそれぞれ0.2%下落したが、ともに週間では2週連続で上昇となる見込み。2日間の休場明けのインドネシアルピアは2月上旬以来の高値を付けた。
マレーシアの2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.7%上昇し、予想以上の伸びだった。
フィリピンペソは横ばい。週間では0.7%上昇となる見込み。韓国ウォンは約1%下落した。
ANZのアナリストは「アジアは、マクロ経済や金融面の重大な不均衡がないため、現在の混乱の中でも安全な避難場所であり、それがアジアをアウトパフォームさせるだろう」と指摘。
米国の金利が低下する見込みであること、アジアは米国との成長格差が大きいこと、中国が新型コロナ規制から脱却することで、アジアへの資金流入が促進されるとの見方を示した。
台湾中央銀行は23日、インフレ懸念から政策金利を12.5ベーシスポイント引き上げ、予想外の利上げに踏み切った。
台湾ドルは堅調に推移した。
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