[15日 ロイター] - アジア通貨市場ではインドネシアルピアが堅調。イ ンドネシア中央銀行は14日、主要政策金利を据え置く一方、預金準備率を引き下げた。 ルピアは0.4%上昇し、約4週間ぶりの高値。中銀は主要政策金利の7日物リバー スレポ金利を4.50%に据え置く一方、商業銀行の預金準備率を200ベーシスポイン ト(bp)引き下げた。これにより117兆8000億ルピア(75億8000万ドル) の流動性が放出されるという。 みずほ銀行のアナリストは「需要が制約される中、今回の措置により政策の波及効果 が大幅に高まり、流動性の制約が大きく緩和される。新型コロナウイルス感染症の影響を 和らげるのに適した政策だ」と述べた。 他のアジア通貨も総じて堅調。中国経済に回復の兆しが見られるほか、中国人民銀行 (中央銀行)が1年物の中期貸出制度(MLF)金利を引き下げたことを受けて、市場心 理が改善している。 人民元は小幅安。対ドル基準値(中間値)がアナリスト予想より元安水準 に設定された。 HSBCのアジア経済リサーチ担当共同トップ、フレデリック・ニューマン氏は中国 経済がどの程度速やかに回復するかがアジアにとって重要だと指摘。17日発表の中国の 第1・四半期の国内総生産(GDP)統計が注目されると指摘した。 市場では、今週発表のシンガポールとインドの輸出統計にも関心が集まっている。I NGのアナリストによると、いずれも20%の大幅な減少が予想されている。 シンガポールドルは0.1%安。休場明けのインドルピーは0.3% 高。 インド政府は14日、全国的なロックダウン(都市封鎖)を5月3日まで延長すると 発表した。同国がロックダウンに入ってからすでに3週間が経過したが、感染者数は1万 人を超えている。 台湾ドル、タイバーツ、マレーシアリンギは0.1-0. 2%高。 韓国市場は休場。 0543GMT(日本時間午後2時43分)現在のアジア新興国通貨の対米ドル相場 は以下の通り。 Currency Latest bid Previous day Pct Move Japan yen 107.020 107.2 +0.17 Sing dlr 1.414 1.4133 -0.07 Taiwan dlr 30.000 30.071 +0.24 Baht 32.545 32.615 +0.22 Peso 50.603 50.58 -0.05 Rupiah 15550.000 15610 +0.39 Rupee 76.055 76.27 +0.28 Ringgit 4.325 4.33 +0.12 Yuan 7.053 7.0452 -0.11 Change so far in 2020 Currency Latest bid End 2019 Pct Move Japan yen 107.020 108.61 +1.49 Sing dlr 1.414 1.3444 -4.94 Taiwan dlr 30.000 30.106 +0.35 Baht 32.545 29.91 -8.10 Peso 50.603 50.65 +0.09 Rupiah 15550.000 13880 -10.74 Rupee 76.055 71.38 -6.15 Ringgit 4.325 4.0890 -5.46 Yuan 7.053 6.9632 -1.27 (覧ください)
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