[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米金融・債券市場で は不安定な取引の中、国債利回りが低下した。来週の連邦公開市場委員 会(FOMC)で決定される利上げ幅が0.25%ポイントに縮小され るとの見方を反映した。 米S&Pグローバルが朝方発表した1月の米総合購買担当者景気指 数(PMI)速報値は46.6と、景気拡大と悪化の分かれ目となる5 0を7カ月連続で下回った。ただ、2022年12月の確定値の45. 0から上昇し、3カ月ぶりの高水準。FRBが1月31─2月1日のF OMCで利上げを継続するものの、利上げペースは緩やかになるとの見 方が裏付けられる格好となった。 BTIG(ニューヨーク)のマネージングディレクター兼グローバ ル金利トレーディングの共同責任者、トム・ディガロマ氏は「来週のF OMCで0.25%ポイント、3月に再び同幅での利上げが決定される 」と予想。「その後、年内はほぼFRBは静観するだろう」と述べた。 ディガロマ氏は、米国のリセッション(景気後退)入りは間近に迫 っていると指摘。「長短の国債利回りが逆転する『逆イールド』からマ ネーサプライの減少に至るまで、あらゆる事象で米国は景気後退に陥り 、陥った場合は軽いものではないことが示されている」とし、「失業率 は4.5─5%に向かう」との見方を示した。 10年債利回りは約6ベーシスポイント(bp)低下 の3.465%。30年債利回りは7bp低下の3.61 9%。 2年債と10年債の利回り格差はマイナス74.9b pと、長短の国債利回りの逆転はなお解消していない。過去9回のリセ ッションのうち、実際にリセッション入りする前に8回で2年債と10 年債の利回りが逆転していた。 財務省が実施した420億ドルの2年債入札は、最高落札利回りが 4.139%と、入札前予想を1.5bp下回り、堅調な需要があった ことが示された。応札倍率も力強い水準だった。 入札を受け、2年債利回りは約8bp低下。終盤の取引 では4.212%と、前日から約3bp低い水準にある。 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 16時25分 107*05.50 3.6052% <US30YT=RR 銘柄) > 前営業日終 105*18.00 3.6900% 値 10年債(指標銘 16時25分 105*17.00 3.4546% <US10YT=RR 柄) > 前営業日終 104*30.50 3.5230% 値 5年債(指標銘 16時21分 101*10.75 3.5766% 柄) 前営業日終 101*03.75 3.6250% 値 2年債(指標銘 16時24分 100*02.25 4.2103% 柄) 前営業日終 100*00.50 4.2400% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物3月 130*27.00 129*27.00 限 Tノート先物3月 115*01.00 114*22.00 限 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread 24.75 0.25 U.S. 3-year dollar swap spread 14.00 0.00 U.S. 5-year dollar swap spread 3.75 -0.25 U.S. 10-year dollar swap spread -4.25 0.00 U.S. 30-year dollar swap spread -40.75 0.00 (ーからご覧ください)
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