[25日 ロイター] - 東南アジア株式市場は大半の市場で上昇した。アジア株全般の値上がりにつれた。シンガポール市場は金融株主導で1%余り上げた。
前日の米株高に加え、中国政府の財政支出が成長を促進するとの期待がアジア株を押し上げた。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は1.04%高の3326.83で引けた。OCBC銀行、UOB銀行、DBSグループ・ホールディングスといった優良株が上昇を主導した。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは0.9%高の7514.00で終了。終値ベースで1カ月超ぶりの高値を付けた。
国際通貨基金(IMF)がこの日、フィリピン経済について、今年と来年は6.7%成長を維持する公算が大きいとの見通しを示したことが好感された。
金融株がPSEiの上昇分の半分超を占め、メトロ・パシフィック・インベストメンツとBDOユニバンクは決算を控えてそれぞれ4%余り上伸した。
メイバンク・キムエンのアナリスト、キャサリン・タン氏は、フィリピン中央銀行の最近の50ベーシスポイントの利上げを受けて、銀行部門への期待は高まるとの見方を示した。
バンコク市場のSET指数も上伸、0.95%高の1690.08で終了。全業種がプラス圏で引けた。エネルギー株と生活必需品株が特に値上がりし、国営タイ石油会社(PTT)は原油高を材料に上昇した。
ジャカルタ市場の総合株価指数は0.03%高の5933.889で終了。通信株が下落したが、エネルギー株の上昇が勝った形となった。
アストラ・インターナショナルは3.4%、ユナイテッド・トラクターズは5.1上伸し、総合株価指数を特に押し上げた。
クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.05%高の1763.78、ホーチミン市場のVN指数は0.7%安の927.58で取引を終えた。 (アジア株式市場サマリー)