[4日 ロイター] - ロンドン株式市場は反落して取引を終 えた。金融業界への懸念から売りが優勢となり、FTSE100種指数 の終値は約1カ月ぶりの安値を付けた。 中型株で構成するFTSE250種指数は0.62%安。 米地銀の経営危機に対する懸念再燃で投資家心理が悪化し、FTSE3 50種銀行株指数は1.74%下げた。 エクイティ・キャピタルの首席マクロエコノミスト、スチュアート ・コール氏は「米国の銀行業界に対する懸念と、欧州に波及する恐れが あるとの不安が再び台頭している」と述べた。 一方、欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で政策金利の25ベ ーシスポイント(bp)引き上げを決定。現在の利上げサイクルの中で はこれまでで最も小幅な利上げだった。ただ、米連邦準備理事会(FR B)とは異なり、物価上昇圧力が高まっていることからさらなる金融引 き締めが行われる可能性が高いとした。 石油大手のシェルは0.9%上昇。2023年第1・四半 期決算の純利益が96億5000万ドルと、アナリストの予想を上回っ たことが好感された。 小売りのネクストは3.2%高。通期の利益見通しを維持 したことが材料視された。 S&Pグローバル/CIPSが発表した4月の英国のサービス部門 購買担当者景気指数(PMI)は1年ぶりの高水準となったが、賃金上 昇コストを消費者に転嫁していることが示され、イングランド銀行(英 中央銀行)に対する利上げ継続圧力が強まった。 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 FTSE100種 7702.64 -85.73 -1.10 7788.37 (ーからご覧ください)
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