[11日 ロイター] -
<金利・債券>
米東部時間12時2
分
*先物 清算値 前日比 前営業日 コード
終盤
3カ月物ユーロ 100.55 0.00 100.55
独連邦債2年物 112.20 +0.01 112.19
独連邦債5年物 134.40 +0.04 134.36
独連邦債10年 172.88 +0.35 172.53
物
独連邦債30年 203.28 +1.26 202.02
物
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日 コード
終盤
独連邦債2年物 -0.683 0.000 -0.680
独連邦債5年物 -0.632 -0.012 -0.621
独連邦債10年 -0.274 -0.026 -0.247
物
独連邦債30年 0.286 -0.037 0.321
物
ユーロ圏金融・債券市場では、ドイツ10年債利回りが低下し、週
間の低下幅は今年最大となった。10日の欧州中央銀行(ECB)理事
会がハト派的な内容だったことが域内国債買いにつながった。
欧州中央銀行(ECB)は10日に開いた定例理事会で、パンデミ
ック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を予想通りに現行水準に維
持することを決定。今年と来年の経済見通しを上方修正したものの、基
調的なインフレ率は少なくとも2023年まではECB目標を下回ると
予想した。
11日は英国債や米国債、日本国債の利回りが低下する中、域内国
債利回りも低下し、4月下旬以来の低水準を付けた。
ドイツ10年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低
下のマイナス0.27%。週間では約6bp低下し、今年最大となった
。
ドイツの2年債と10年債の利回り差は41bpに縮
小し約2カ月ぶりの狭さとなった。
南欧債利回りの低下はこの日も継続。スペイン10年債利回り
は約2bp低下の0.36%近辺となった。格付け会社フィッ
チは11日にスペインの信用格付けを見直す予定。
イタリア10年債利回りも約2bp低下し0.75%
。独伊10年債利回り差は102bpと約5週間ぶりの
狭さとなった。
BNPパリバのシニアエコノミスト、スピロス・アンドレオポーロ
ス氏は「リスクバランスを考慮すると、夏季にかけて利回りはレンジ内
で推移するだろう。その中でもイタリア国債は買われ、スプレッドは縮
小する」とし、独伊10年債利回り差は7月下旬までにおよそ90bp
に縮小すると予想した。
11日は、欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オ
ランダ中銀総裁が、ユーロ圏各国政府の積極的な財政出動でインフレが
ようやく上向いたとしながらも、金融政策の対応余力が限られる中、各
国が今後数年、積極的な財政出動を続けられるよう新たな財政規律が必
要と指摘した。
また、ホルツマン・オーストリア中銀総裁は11日、ECBはイン
フレ率が3%を超えたら戦略を再考すると述べた。
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