March 2, 2018 / 8:37 AM / 3 months ago

為替こうみる:日銀総裁発言でくすぶる出口への思惑、100円割れに現実味=みずほ銀 唐鎌氏

[東京 2日 ロイター] - <みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト 唐鎌大輔氏>

黒田東彦日銀総裁が国会で、2019年度ごろに物価が目標とする2%に達すれば、「出口を検討、議論していくことは間違いない」と述べた。展望レポートで2019年度に2%達成との見通しとなっている以上、その頃に出口を検討すること自体、一応矛盾はしない。発言を受けて円高に振れたのは、ヘッドラインの出方もあって揚げ足を取られたという見方もできるかもしれない。

しかし、もともと円高が警戒されているこのタイミングであえて言う必要があったのか、先週の輪番オペ減額と合わせ、多くの市場参加者が疑問に思ったはずだ。

黒田総裁はこれまで出口の議論に対してそこまで強いことは言ってこなかった。また「オーバーシュート型コミットメント」は目標の2%を超えた後もしばらくマネタリーベースの拡大方針を継続するというものである。たとえ2%の実現が見えていても、出口の議論について「間違いない」という表現を使ったのはやはり強すぎだったかもしれない。

もともと海外勢を中心として、黒田総裁がイールドカーブ・コントロールで10年金利の「めど」を1度は引き上げたいと考えているとの思惑はくすぶっていたわけだが、今回の騒動でその疑念は一段と強まったように思われる。日銀の真意はどうであれ、今後も円高要因として蒸し返されやすいことは覚悟しなければならない。

その上、米連邦準備理事会(FRB)の強気な政策スタンスやトランプ米政権の保護主義志向が株安・金利低下・ドル安という地合いに拍車をかけており、ドル/円相場の上昇を望む向きにとっては四面楚歌とも言える環境になってしまっている。

今年度中に105円を割り込み、上半期中に100円割れを試す展開もあながち否定できるものではないだろう。

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