[シドニー 9日 ロイター] - オセアニア外国為替市場で豪ドルとニュージーランド(NZ)ドルは小動き。市場は米インフレ指標に注目している。9日の豪中銀高官の講演は、緩和スタンスの縮小は当面ない可能性を示唆した。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のケント総裁補は9日、「複数のインフレ期待指標は、インフレ率が目標と一致するか、目標を下回っていた数年前の水準に戻っている」と指摘し、国内インフレ率が中銀の目標レンジ内で持続的に推移する状況は2024年まで実現しないとの見方を示した。
豪ドルは0.7742米ドル。ここ2日間は0.7727─0.7765米ドルのレンジ内にとどまっている。
ウエストパックのアナリストは、国際商品価格が上昇し続けているのに豪ドルが落ち着いているのは驚きと述べた。
NZドルは0.7197米ドル。オーバーナイトで0.5%下落していた。ここ2カ月は0.7116─0.7316米ドルのレンジ内にとどまっている。
豪中銀高官のハト派コメントを受けて、豪国債利回りは低下(価格は上昇)。10年債利回りは2月以来の低水準となる1.525%を付けた。
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