[東京 18日 ロイター] -
<みずほ証券 チーフ為替ストラテジスト ⼭本雅⽂氏>
FOMC後に米長期金利が低下しドルも全般的に下落したが、それ以前に経済見通しの上方修正などを織り込んで大きく上昇していた反動であり、想定外のハト派化によるものではないと考えている。
実際FOMCの最新経済見通しは、GDP成長率、インフレ率、失業率と総じて強気な見方に転じており、2023年までの利上げを予想する参加者は、前回の5人から7人へ増加した。
長期金利の上昇についても、債券買い入れの加速姿勢は示されず、パウエル議長の黙認姿勢を再確認したかたちとなった。
米国のワクチン接種の進展、景気回復の継続、バイデン政権のインフラ投資を中心とした成長戦略策定などを受け、今後は米長期金利の上昇基調が再開し、それとともにドルは110円台へ向けて、じり高になるとみている。
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