[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米東部時間 価格 利回り コード 30年債(指標 15時37分 102*09.50 2.1458% 銘柄) 前営業日終 102*21.00 2.1300% 値 10年債(指標銘 15時35分 99*15.00 1.6829% 柄) 前営業日終 99*27.50 1.6400% 値 5年債(指標銘 15時36分 100*27.75 1.5676% 柄) 前営業日終 101*08.50 1.4850% 値 2年債(指標銘 15時33分 100*05.38 1.6625% 柄) 前営業日終 100*10.50 1.5800% 値 清算値 前日終値 コード Tボンド先物9月 162*30.00 163*14.00 限 Tノート先物9月 129*26.50 130*12.00 限 米金融・債券市場では米2年債と10年債の利回り差が縮小し、12年超ぶりの水準 となった。貿易摩擦を巡る懸念や政治を巡る世界的な緊張の高まりを受け、経済に対する 市場の不安を映した。 リフィニティブによると、米2年債と10年債の利回り差は0.6ベーシスポイント (bp)縮まり、2007年6月以来の低水準となった。長短金利が逆転すれば米サブプ ライム住宅ローン危機のさなかだった07年6月以来となる。 MUFGセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジョン・ハーマン氏は「中銀のイ ールドカーブ操作が多くあるため、これまでのように長短金利の逆転がリセッション(景 気後退)の兆候だとは言えない」と指摘。ただ、「利回り曲線がフラット化し、長短金利 が逆転する可能性があるという事実は、米経済の成長がトレンド以下で推移し、リスクが 下向きであることを意味する」と述べた。 イールドカーブからは弱気シグナルが見られたが、米債利回りは全体的に上昇。米通 商代表部(USTR)が13日、9月1日に発動予定の中国製品に対する10%の追加関 税のうち、ノートパソコンや携帯電話など一部製品への発動を延期すると発表したことを 受けた。アナリストによると、対中追加関税の延期発表が少なくとも現時点では米中貿易 摩擦の緩和につながったという。 2年債と10年債の利回り差はUSTRの発表後にこの日の最高水準を記録。30年 債利回りは3年超ぶりの低水準から切り返した。序盤の取引では過去最低の2.08%割 れが懸念されていた。 米労働省が13日発表した7月の消費者物価指数(CPI)も利回りをやや押し上げ た。アナリストによると、インフレ上昇は米経済にポジティブだが、9月の米連邦公開市 場委員会(FOMC)での利下げ予想を覆すものではないという。 USバンク・ウェルス・マネジメントの債券部門ディレクター、ビル・マーズ氏は「 センチメント改善にはより堅調なインフレ指標が立て続けに発表されることが必要」と述 べた。 午後の取引で、米指標10年債利回りは前日終盤の1.64%から1.6 81%に上昇。30年債利回りも前日の2.13%から2.14%に上昇し た。序盤には16年7月以来の低水準となる2.097%を付けていた。 2年債利回りも前日の1.58%から1.666%に上昇した。 <ドル・スワップ・スプレッド> DOLLAR SWAP SPREADS Last (bps) Net Change (bps) U.S. 2-year dollar swap spread -2.00 -0.75 U.S. 3-year dollar swap spread -4.50 -0.75 U.S. 5-year dollar swap spread -6.50 0.25 U.S. 10-year dollar swap spread -10.50 0.75 U.S. 30-year dollar swap spread -39.25 0.50 (い)