[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米財務省が7日公表した国債入札データによると、1月終盤に行われた2年債および5年債入札における投資運用会社の落札額が過去最高を記録した。短期債への旺盛な需要が示された。
市場では米連邦準備理事会(FRB)が利上げを停止するとの観測が広がり、短期債への買い需要が高まっている。FRBが景気鈍化を受けて2019年末までに利下げに踏み切るとの見方も一部である。
1月28日に実施された2年債入札(総額400億ドル)では、投資運用会社は222億5300万ドルを落札。2002年に国債入札データの集計が始まって以降で最高額となった。
翌29日に行われた5年債の入札でも投資運用会社の落札額は過去最高の241億7700万ドルに上った。12月の167億2800万ドルから急増した。
ただ、同29日の7年債入札では、投資運用会社の落札額は193億8400万ドルと、1カ月前に記録した最高額の208億1700万ドルから減少した。
国内勢が旺盛な需要を示した結果、海外投資家の2年債と5年債の落札額は減少。前月の2年債入札の落札額は57億3200万ドルと、12月の70億2400万ドルを下回り、9月以降で最低額となった。
5年債入札の海外投資家の落札額は54億0700万ドルと、前月の78億0200万ドルから減少した。
一方、7年債入札の海外勢の落札額は66億1100万ドルと、前月の43億9800万ドルを上回った。