[東京 14日 ロイター] - ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 108.72/74 1.0997/01 119.57/61 午前9時現在 108.79/81 1.1008/12 119.77/81 NY午後5時 108.81/84 1.1006/08 119.76/80 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの10 8円後半。一時108.62円まで売られ、今月5日以来ほぼ1週間ぶりの安値を更新し た。オーストラリアと中国の経済指標の下振れ、アジア株安などを背景に、上値の重い展 開が続いた。 この日目立ったのは豪ドル/円の下げ。日本時間午前に発表された10月豪雇用統計 で、就業者数が前月比1万9000人減と予想外の減少となったことが手がかり。減少幅 は2016年終盤以来、3年ぶりの大きさだった。 さらに、中国が10月の経済指標を発表した後にも、豪ドルは下げ幅を広げた。10 月は鉱工業生産が前年比4.7%増、小売売上高が同7.2%増と、ともに事前予想を下 回った。 豪ドルは74円前半から73円後半へ下落。10月半ば以来1カ月ぶりの安値を更新 した。 ドル/円も、歩調を合わせてじりじりと下落。香港株の続落や日経平均が午後に下げ 幅を拡大したことが響いた。「108円後半から109円台にかけて、断続的にきょう権 利行使期限を迎えるオプションがあることも、値動きを抑制した」(アナリスト)といい 、大幅な下げには至らなかった。 内閣府がけさ発表した2019年7─9月期の実質国内総生産(GDP)は前期比プ ラス0.1%、年率換算プラス0.2%となった。事前予測の年率0.8%を下回ったが 、円相場に大きな反応はなかった。 市場では、駆け込み需要の反動減が表面化する10─12月期は、マイナス成長にな るとの見方が優勢。安倍首相はすでに経済対策の策定を指示しているが「政府が経済対策 で景気下支えの意向を強めれば、ポリシーミックスの観点から当然、日本銀行にも追加緩 和の圧力が及びうる」(SMBC日興証券チーフマーケットエコノミストの丸山義正氏) との指摘が出ていた。 (為替マーケットチーム)