[16日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 4営業日ぶりに反落して取引を終えた。値上がり
が続いていた後、小休止となった。新型コロナウイルスワクチンによる経済回復への期待や鉱業株の値上が
りにより、下落幅は限定的だった。
スイスの商品取引・資源大手グレンコアは2.0%上昇した。配当を再開したほか、純負債が
2020年に10%減ったことが好感された。20年下半期に1次産品が値上がりしたことが追い風となっ
た。
英豪系資源大手BHPは1.5%高だった。上半期利益が7年ぶりの高水準となったほか、過
去最高水準の中間配当を発表したことが買い材料だった。
外注専門会社のセルコは4.8%上昇し、中型株で2番目に大幅な値上がりとなった。北米の
防衛事業を強化するためにコンサルティング会社のホイットニー、ブラッドリー&ブラウンを2億9500
万ドルで買収すると発表したことが好感された。
ロンドン株式市場:
<欧州株式市場> ほぼ横ばいで取引を終えた。前日に付けた2020年2月以来の高値付近を推移し
た。鉱業と銀行株が買われる一方、ユーロ圏の経済回復を巡る先行き不透明感から他の大半の部門は値を下
げた。
鉄鉱石や卑金属が値上がりし、STOXX欧州600種資源株指数は約10年ぶりの高値を付
けた。スイスの商品取引・資源大手グレンコアは2.0%高だった。英豪系資源大手BHP<BHPB.
L>は1.5%上昇。上半期利益が7年ぶりの高水準だったほか、過去最高水準の中間配当を発表したことが
好感された。1次資源価格は最近、景気刺激策や新型コロナウイルスワクチンによって世界的に需要が高ま
るとの見方から値を上げている。
銀行株指数は11カ月超ぶりの高値。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)中に低迷し
た部門に買いが入った。ただ銀行株は依然としてパンデミック前の水準を大幅に下回っている。PKOバン
ク・ポルスキは6.5%上昇した。外貨建て住宅ローン問題に関する楽観的な見方が買い材料とな
った。
STOXX欧州600種はパンデミック前の水準を下回っている。
リフィニティブのデータによると、STOXX600指数採用企業の第1・四半期の利益予想は42.
7%増と、前週の41%増から改善した。
欧州株式市場:
<ユーロ圏債券> ドイツ10年債利回りが昨年6月以来の水準に上昇。米国の景気回復や大規模財政
刺激策への期待が押し上げ要因になった。
大規模な刺激策でインフレが上昇するリフレ観測で、米10年債利回りも16日、11カ月ぶりに1.
25%を突破。これがユーロ圏にも波及した。
独10年債利回りは昨年6月以来の高水準となるマイナス0.353%を付けた。
大半の域内高格付け国債利回りも2─4ベーシスポイント(bp)上昇した。
こうした金利上昇の環境下でも、イタリアはこの日、ドラギ前欧州中央銀行(ECB)総裁の首相就任
を投資家が好感する中、国債を売却し記録的な需要を集めた。
ドラギ氏が首相に就任する見通しが明らかになってから、イタリア利回りは急低下している。
ユーロ圏金融・債券市場:
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.2106 1.2129
ドル/円 105.87 105.47
ユーロ/円 128.16 127.95 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 419.20 -0.27 -0.06 419.47
FTSEユーロファースト300 1614.37 -1.27 -0.08 1615.64
種
ユーロSTOXX50種 3726.40 -7.80 -0.21 3734.20
FTSE100種 6748.86 -7.25 -0.11 6756.11
クセトラDAX 14064.60 -44.88 -0.32 14109.48
CAC40種 5786.53 +0.28 +0.01 5786.25 <金現物> 午後 コード
値決め 1817.3 <金利・債券>
米東部時間13時48分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54
独連邦債2年物 112.23 0.00 112.23
独連邦債5年物 134.65 -0.07 134.72
独連邦債10年物 174.80 -0.43 175.23
独連邦債30年物 211.48 -1.32 212.80
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.679 +0.007 -0.695
独連邦債5年物 -0.628 +0.014 -0.650
独連邦債10年物 -0.346 +0.029 -0.381
独連邦債30年物 0.163 +0.035 0.123
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