[19日 ロイター] - アジア新興国通貨は韓国ウォンが主導し、ほぼ全面安。インドネシアルピアと台湾ドルはそれぞれの中央銀行が18日に政策金利を据え置いたのに続き、軟調に推移した。
ウォンは0.7%、ルピアと台湾ドルは約0.5%、それぞれ下落した。
アクシのチーフ・グローバル・マーケットストラテジスト、スティーブン・イネス氏は「今週のFOMC(米連邦公開市場委員会)などで短期的にムードが好転したものの、中期的な米長期金利の先高観がアジア通貨の強気筋の勢いをそいでいる」と指摘した。
DBSのアナリストによると、同社が調査対象とする大半のアジア通貨は50日と100日の移動平均を下回って下落している。
ルピアは5週連続の下落となる公算が大きい。米長期金利上昇による世界的な市場の不安定化を背景に、2月16日以来約4%下落している。
インドネシア中銀の幹部は地元テレビに対し、ルピアのボラティリティーに対して措置を講じる用意があると表明した。
INGのシニアエコノミスト、ニコラス・マパ氏は、「インフレ率は中銀の2─4%の目標を下回っているが、通貨が引き続き圧迫される見込みのため、中銀は短期的に現行政策を維持する」と予想した。
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