[ニューヨーク 17日 ロイター] - <フェデレーテット・インベスターズの首席株式市場ストラテジスト、フィル・オーランド氏>
パウエル議長は「適切な金融政策の維持」という表現をひそかに加えた。ここで問題なのは、適切な金融政策をどのように考えているかで、それが謎となっている。直近の連邦公開市場委員会(FOMC)で示されたドット・チャートを文字通り解釈すると、年内にあと2回、0.25%ポイントの利上げがある見込みで、フェデラルファンド(FF)金利は2.5%となり、来年は4回追加利上げしてFF金利は3.5%に、2020年は2回の追加利上げでFF金利は4%になることが示唆されている。
今から2年後にFF金利が4%となれば、FRBは恐らく行き過ぎた利上げを実施したということになり、2021年頃に米経済がリセッション(景気後退)に陥るリスクが高まることになる。