[25日 ロイター] - アジア新興国通貨は大半が下落している。米債務上限巡る交渉の行き詰まり懸念や米追加利上げ観測からリスクを回避する動きが強まった。
シンガポールドルは国内総生産(GDP)統計を嫌気して0.2%下落し、約2カ月ぶり安値。第1・四半期GDPは季節調整済みの前期比では0.4%減少し、景気後退(リセッション)リスクが高まった。
バークレイズのアナリスト、ブライアン・タン氏はシンガポールの経済見通しについて、政府予想よりも楽観的だとし、2023年の成長率予測値は1.8%と、23年の公式予想レンジの中間値(1.5%)を小幅上回ると述べた。
韓国銀行(中央銀行)はこの日、3会合連続で政策金利の据え置きを決定した。据え置きは市場の予想通り。韓国ウォンは続落して0.6%安。
一方、インドネシア中央銀行はインフレ鈍化を背景にこの日予定されている政策会合で金利を据え置くと予想されている。
インドネシアルピアは0.4%下落し、4月上旬以来の安値。
マレーシアリンギは0.6%安。フィリピンペソとタイバーツも0.5%、0.2%、それぞれ下落した。
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