[26日 ロイター] - 26日の東南アジア株式市場の株価は、大半が上昇して引けた。米国と欧州連合(EU)が貿易障壁の削減で合意したことを受けて大西洋を挟んだ貿易戦争への懸念が和らぎ、マニラ市場は3日続伸して引けた。
マニラ市場の主要株価指数PSEiは2.02%高の7665.85。SMインベストメンツ、SMプライム・ホールディングスはそれぞれ3.9%高、3.3%高で引けた。
フィリピン中央銀行はこの日、来年に預金準備率の引き下げを再開し、1桁台にすると発表。ABキャピタル・セキュリティーズのアナリスト、レクスター・アズリン氏は「この動きは、流動性供給の増加によって拡大したフィリピン経済の成長を一段と加速させることになるだろう。ただ、これは同時にインフレへの懸念を市場に呼び起こすことになる」と指摘した。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)は大手行主導で上昇し、0.05%高の3328.6と小幅高で引けた。この日発表された6月の鉱工業生産は前年同期比7.4%増だった。
バンコク市場のSET指数はエネルギー株と金融株にけん引され、0.70%高の1701.87で終了した。サイアム・コマーシャル銀行は1.9%高で、タイ石油会社(PTT)は0.5%高。
クアラルンプール市場の総合株価指数KLCIは0.14%高の1766.23とわずかに上昇した。通信株は下げたものの、公益事業関連株の上昇で相殺された。
ジャカルタ市場の総合株価指数は0.21%高の5946.136。ホーチミン市場のVN指数は0.28%高の930.16だった。 (アジア株式市場サマリー)