[18日 ロイター] - <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日 コード 終値 STOXX欧州600 412.70 -3.40 -0.82 416.10 種 FTSEユーロファー 1590.61 -12.39 -0.77 1603.00 スト300種 ユーロSTOXX50 3681.04 -18.81 -0.51 3699.85 <.STOXX50 種 E> 欧州株式市場は3日続落。1次産品の値上がりやユーロ高による物価急上昇に関する 不安に加え、軟調な企業決算が相場の重しとなった。 原油が値上がりしたものの、STOXX欧州600種石油・ガス株指数は2 .20%下落した。個別銘柄では第4・四半期に損失が拡大した再生可能エネルギーのネ ルASAが11.4%安となった。 米テキサス州の石油生産が寒波の影響で停止していることから、このところの原油相 場は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準まで上昇。これを受け 、物価が直近で予想以上に上昇するとの見方が強まった。 INGでマクロ経済部門を率いるカルステン・ブルゼスキ氏は「テクニカルな要因で 物価上昇率が上がることはECBにとって最悪のシナリオだ。金融市場は物価見通しの上 昇と、場合によっては金融政策の調整も織り込む可能性がある。また、物価上昇により購 買力が減り、経済回復に大きくはないにしても響くだろう」と指摘した。 欧州中央銀行(ECB)が公表した1月理事会の議事要旨で、政策当局者らはユーロ 上昇に懸念を示したことが分かった。ユーロ高は輸出国の打撃となり得る。 STOXX欧州600種は今週、世界経済回復への期待を背景に1年ぶりの高値を付 けたが、物価上昇率への不安やワクチン計画の遅れを受けて反落した。 軟調な決算も、新型コロナのパンデミックによる企業への打撃を際立たせた。通期決 算で損失を出し、配当を停止した欧州航空機大手のエアバスは2.8%下落した 。第4・四半期のコア営業利益が減ったフランスの通信会社、オレンジは2. 6%安だった。 (い)
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