[上海 28日 ロイター] - 上海外国為替市場は薄商いの中、人民元が小幅上昇している。人民銀行がこの日の基準値を30カ月ぶりの元高水準に設定したことが背景。
取引開始前に発表された基準値(中間値)は1ドル=6.5236元で、前営業日基準値(6.5333元)から97ポイント(0.14%)の元高となり、2018年6月26日以来の元高水準だった。
スポット元は1ドル=6.5356元で始まり、中盤時点では前日比109ポイント高の6.5303元。
市場関係者は、この日の基準値は市場予想通りだったとし、スポットの元相場を押し上げたと指摘した。
トランプ米大統領が新型コロナウイルス追加景気対策・歳出法案に署名したことはセンチメントを下支えした。
OANDAのアナリストは、中国当局がアント・グループに事業の抜本改革を要請したことが週末に伝わったが、トランプ氏のコロナ対策法案署名のニュースは、きょうのアジア市場のセンチメントを支えていると指摘した。
中国人民銀行(中央銀行)は27日、アリババ集団傘下の金融会社であるアント・グループに対して、融資や消費者金融事業の改革を要請したと明らかにした。
中国国家統計局が27日発表した11月の工業部門企業利益は7カ月連続で増加した。中国の製造業が新型コロナウイルス危機から力強い回復を続ける中、工業部門の生産と売り上げが好調だった。
ドル指数は90.177に下落。オフショア人民元は6.5211元。
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