[東京 21日 ロイター] - 財務省は21日、2021年度の国債発行計画で、市中向けのカレンダーベース発行額を補正後平年度ベースとなる225兆2000億円から3兆8000億円減額すると発表した。次年度以降の借換債を抑制するため短期債の発行を減らす一方、生命保険各社から需要があった40年債を増やす。
同年度のカレンダー市中発行額は221兆4000億円となる。年限債別では6カ月物の短期国債を4兆4000億円減額する。40年債は隔月発行額を1000億円積み増し、年間発行額を3兆6000億円とする方針だ。
21年度計画では30年債や20年債、10年債、5年債、2年債、物価連動債、流動性供給のいずれも20年度2次・3次補正後の月額発行額を据え置く。
予算ベースの国債発行総額は、前年当初比82兆5461億円増の236兆0082億円と想定。一般会計の不足財源を補う新規国債を43兆5970億円、財政投融資計画の増額に伴う財投債を45兆円とし、発行総額の6割を占める借換債は147兆1929億円と見込んだ。
カレンダーを含む市中発行分は229兆7082億円で、個人向け販売分4兆1000億円と日銀乗り換え2兆2000億円を併せ、発行増に対応する。
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