[シドニー 27日 ロイター] - オセアニア外国為替市場の豪ドルは、約5カ月ぶりの安値。8営業日続落となったニュージーランド(NZ)ドルも軟調。米ドルの上昇が続くとの見方が強まっている。
豪ドルは、昨年12月初旬以来の安値となる1豪ドル=0.7548米ドル。アナリストによると、0.7498米ドルがテクニカル上の重要な支持線となっている。
豪ドルは今週に入って、連日下落している。週間ベースでも2週連続の下落となる見通し。
NZドルは、昨年12月下旬以来の安値となる0.7060米ドル。週明けから2%以上値下がりしている。先週も1.9%下落した。8営業日連続の下落は2017年11月以降で最長。
米10年債利回りが3%を超えたことが圧迫材料となっている。
BNYメロンの為替担当チーフストラテジスト、サイモン・デリック氏によると、鉄鉱石価格と中国株の下落も、年初以降、豪ドルの重しとなっている。
大連市場の鉄鉱石は年明けから約14%値下がりしている。中国株式市場の上海総合指数とCSI300指数は、月間ベースで3カ月連続の下落となる見通し。
ロイター調査によると、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は5月1日の会合で政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の1.50%に据え置く見通しだ。
豪国債先物は上昇。3年債は3ティック上昇の97.740、10年債は3.5ティック上昇の97.1550。