[上海/シンガポール 22日 ロイター] - 22日序盤の上海外国為替市場で人民元は、対ドルで5カ月ぶり安値から持ち直している。中国人民銀行(中央銀行)の口先介入を受け、積極的な元売りが手控えられている(トレーダー)という。
元は19日には約5カ月ぶり安値の1ドル=7.0615元を付けた。同日、人民銀行は、為替レートの大幅な変動を断固として抑制し、ドル預金業務の自律的管理強化を検討すると表明した。
取引開始前に発表された元の対ドル基準値(中間値)は7.0157元で19日の基準値より199ポイント(0.28%)元高だった。
上海市場のスポット元は0233GMT(日本時間午前11時33分)時点で1ドル=7.0194元。オフショア元は7.0298元で推移している。
先週急上昇した元のインプライド・ボラティリティ(予想変動率)も落ち着いた。
ゴールドマン・サックスは、中国経済の不安定感が下期の回復見通しにとって最大のリスクだと指摘し元の対ドル相場予想を引き下げた。最新の予想は、3カ月後が7.1元、6カ月後が7.0元、12カ月後が6.8元。修正前はそれぞれ6.8元、6.7元、6.5元だった。
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