July 24, 2019 / 1:38 AM / a month ago

アングル:5Gで何が変わるのか、次世代通信網に潜むリスク

[19日 ロイター] - 第5世代移動通信システム(5G)は、より高速のインターネット接続や、応答時間の短縮、そして無数のデバイスの接続を可能にする。だが、中国や米国、オーストラリアや欧州などが整備を進めるネットワークには、その技術の性質そのものに安全上のリスクが伴う。 

7月19日、第5世代移動通信システム(5G)は、より高速のインターネット接続や、応答時間の短縮、そして無数のデバイスの接続を可能にする。上海で開かれたモバイルイベントMCWで6月撮影(2019年 ロイター/Aly Song)

インタラクティブ版:5Gで何が変わるのか、次世代通信網に潜むリスク

米半導体大手クアルコム(QCOM.O)によると、5G網のダウンロード速度は10Gbsで、最大20Gbsに達する。だが、導入が始まったばかりの欧州では1Gbs程度に止まっている。これは、既存の4G網の延長線上に5Gネットワークを整備したためだという。5G専用の通信網が消費者向けに整備されていけば、速度は改善するとみられている。

中国のテクノロジー企業は活発に5G競争に参入している。その1つ、中国移動は5G専用のネットワークを2020年までに整備するとみられている。その他の通信業者も追随し、25年までに高速の通信網が実現すると、米調査会社ユーラシアグループは分析している。

<どういう技術か>

5G技術で最も重要な要素の1つとされるのが、これまでネットワークの中央で行ってきた演算処理を、システム内に分散させたことだ。

分散型ネットワークは、より安定した高速接続を可能にする。拡張現実(AR)眼鏡といった未来の技術も、ネットワークの計算能力を利用できるようになると考えられている。

応答時間の短縮により、例えば医師が治療手順を監督したり、遠隔手術を行う際などの精度を上げられると期待されている。

5G技術は、まだ開発途上だ。ハードやソフトは一定の規模で試験運用される必要がある。また、新たな通信網の能力を活かす新たなスマートフォンやデバイスも開発されなければならない。

<先行している企業は>

先進の移動通信網機器を大規模に供給できるグローバル企業3社のうち、1社は中国の華為技術(ファーウェイ)だとアナリストは指摘する。スウェーデンのエリクソンとフィンランドのノキアが、他の2社だ。

 トランプ米政権は、5G網の整備からファーウェイを排除するよう他の国に働きかけている。だが、ファーウェイ製の機器は既存の通信網にすでに組み込まれている。通信事業者の多くは、ファーウェイ製品は品質も良く、価格競争力もあるとしている。

<リスクはないのか>

5Gには大きな脆弱性があると指摘する西側当局者もいる。

問題の1つは、システム構築者がユーザーに気付かれずにソフトのすべて、あるいは大部分を継続的にアップデートできることだ。つまり、悪意ある者がスパイウエアやマルウエアを好き放題に仕込めるということだ。

また、5Gには電力網や工場、家電製品や自動車、信号機や医療機器など、4Gよりもはるかに多くのものが組み込まれる。現代文明を支える機器の多くを乗っ取ったり、妨害したりすることも可能になる。

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