[上海 17日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで6週間ぶり安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが続くとの見方からドルが幅広い通貨に対し上昇している。
雇用や卸売物価など最近の米経済指標で景気の底堅さが示され、利上げが長期化する可能性が出ている。
中国人民銀行(中央銀行)はこの日の人民元の基準値(中間値)を1ドル=6.8659元に設定。1月6日以来の元安水準となった。
国内スポット市場の人民元は6.8660元で取引を開始。一時は1月6日以来の安値となる6.8778元まで下落した。中盤時点では前日終値比201ポイント安の6.8751元。この水準で取引を終えれば週間では0.86%安と、約1カ月ぶりの大幅下落となる。
投資家の関心は週明け20日の最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)発表に移る。
シティのアナリストは「緩和的な金融政策が当面続く見込みだが、インフレ圧力の高まりを考慮すると金利引き下げの可能性は非常に低い」と指摘。1年物中期貸出制度(MLF)の金利が今月据え置きとなったことから、LPRも1年物、5年物ともに変更はないと予想した。
オフショア人民元は中盤時点で6.886元。
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