[上海/シンガポール 26日 ロイター] - 上海外国為替市場の人民元相場は約6カ月ぶりの安値から反発している。中国の主要な国有銀行が25日から26日にかけ、オンショアのスポット外国為替市場でドル売りを出したもようだ。
関係筋によると、こうしたドル売りは特定の水準を意識したものというよりも、元の下落ペースを遅らせるもののように見えるという。
元は中盤時点で前営業日終値比185ポイント高の1ドル=7.0610元。25日には2022年12月1日以来の安値となる7.0803元を付けた。
オフショア元は7.0746元。前営業日終値は7.09元だった。
外資系銀行のあるトレーダーは「国有銀行は元安ペースをコントロールしているだけのように感じた」と述べ、当面の元相場は軟調地合いが続くとの見通しを示した。
中国人民銀行(中央銀行)は取引開始に先立ち、基準値を7.076元に設定。前営業日よりも231ポイント(0.33%)元安方向となった。
コメルツ銀行の中国担当シニアエコノミスト、トミー・ウー氏は「中国再開後の回復に衰えの兆しがあり、元の下押し圧力となっている」と指摘した。
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