[9日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸して取引を終えた。今年の経済回復の追い風と なり得る米国の1兆9000億ドル規模の景気支援策への期待が下支えした。 生活必需品や金融株が値を上げた。 バイデン米大統領はこの日、新型コロナウイルス救済策を推し進めるため経済界首脳と会談する。 住宅建設のべルウェイは3.0%上昇した。低い住宅ローン金利と、不動産購入時にかかる印 紙税の一時減税を背景に住宅市場が活性化する中で新築住宅需要が好調だった。 一方、FTSE350種小売株指数は1.01%下落した。1月の英消費支出が7カ月ぶ りの大幅な落ち込みとなったことが嫌気された。 オンラインスーパー大手オカドは、2019―20年のコア利益が69%増えたにもかかわら ず、株価が1.7%下落した。 ロンドン株式市場: <欧州株式市場> 反落して取引を終えた。このところの上昇を支えた世界経済の 早期回復や新型コロナウイルスワクチンの接種進展への期待が後退した。 STOXX欧州600種公益事業株指数と石油・ガス株指数の値下がりが目立った。 STOXX欧州600種は今月、3.68%上昇している。世界各地で新型コロナワクチンの接種が進 んでいることや、米議会が近いうちに大規模な景気支援策を可決するとの期待が追い風となっていた。 この日発表されたドイツの昨年12月の輸出は中国や米国向けを中心に増えたものの、ドイツのクセト ラDAX指数は0.34%下落した。 一方、ロンドン株式市場では住宅銘柄が好調だった。住宅建設のべルウェイと不動産開発のセ ント・モードウェン・プロパティーズは競合大手のバラット・デベロップメンツとテイラ ー・ウィンペイ同様、住宅市場の見通しについて明るい見方を示した。 欧州株式市場: <ユーロ圏債券> イタリア国債利回りが1カ月ぶりの水準に低下。ドラギ前欧州中央銀行(ECB) 総裁による組閣協議の進展が相場を後押しした。 中道右派フォルツァ・イタリアを率いるベルルスコーニ元首相は新政権への支持を表明。これまでに中 道左派の民主党や中道イタリア・ビバも支持する考えを示している。 イタリア10年債利回りは約1ベーシスポイント(bp)低下し0.508%。イタリア 国債とドイツ国債の利回り格差は約94.5bpと5年ぶりの低水準に迫った。 ECBのラガルド総裁は8日、ユーロ圏経済の支援に向け大規模な刺激策を維持すると表明し、各国政 府も財政出動を継続する必要があるとの考えを示した。発言を受けて中核国債利回りが小幅低下。ドイツ1 0年債利回りは0.5bp低下しマイナス0.448%。同30年債利回りも0. 016%に低下した。 国債発行関連では、スペインが50年債をローンチ。発行規模50億ユーロに対し650億ユーロの引 き合いが見られた。ドイツは2033年償還の物価連動債を11億ユーロ相当売却した。 ユーロ圏金融・債券市場: <為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード ユーロ/ドル 1.2103 1.2080 ドル/円 104.62 104.76 ユーロ/円 126.64 126.57 <株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード STOXX欧州600種 410.42 -0.36 -0.09 410.78 FTSEユーロファースト300 1579.54 -0.90 -0.06 1580.44 種 ユーロSTOXX50種 3661.13 -4.38 -0.12 3665.51 FTSE100種 6531.56 +8.03 +0.12 6523.53 クセトラDAX 14011.80 -48.11 -0.34 14059.91 CAC40種 5691.54 +5.51 +0.10 5686.03 <金現物> 午後 コード 値決め 1839.6 <金利・債券> 米東部時間13時46分 *先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード 3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54 独連邦債2年物 112.26 0.00 112.26 独連邦債5年物 134.97 +0.03 134.94 独連邦債10年物 176.21 +0.09 176.12 独連邦債30年物 217.18 +0.26 216.92 *現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード 独連邦債2年物 -0.709 -0.003 -0.702 独連邦債5年物 -0.690 -0.006 -0.702 独連邦債10年物 -0.443 -0.005 -0.441 独連邦債30年物 0.025 -0.005 0.025
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