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米グーグルがDocVerse買収、マイクロソフトに新たな攻勢

 3月5日、米グーグルがマイクロソフトの「オフィス」文書をウェブ上で編集・共有できるサービスを提供するDocVerseを買収。写真は香港のグーグルオフィス。1月撮影(2010年 ロイター/Tyrone Siu)

 [サンフランシスコ 5日 ロイター] インターネット検索エンジン最大手の米グーグルGOOG.Oは、米マイクロソフトMSFT.Oの「オフィス」文書をウェブ上で編集・共有できるサービスを提供するDocVerseを買収した。5日にブログで明らかにした。買収金額は公開していない。

 これにより、グーグルは過去4週間足らずの間に4件の買収を発表したことになる。

 サンフランシスコに拠点を置くDocVerseは、マイクロソフトの元マネジャー2人が2007年に立ち上げた企業で、従業員は20人に満たない。

 グーグルのプロダクトマネジャー、ジョナサン・ロシェル氏はブログで、「DocVerseにより、マイクロソフトのワードやエクセル、パワーポイントといったデスクトップアプリケーションを使いながら、ウェブ上で協調作業するという利点を体験できるようになる」と述べた。

 また、ロシェル氏はロイターとのインタビューで、DocVerseのソフトウエアでは、ユーザーはコンピューター上に保存している文書をウェブ上の「クラウド」ネットワークに簡単に移動できるようになると説明。クラウドでは文書がウェブ上に保存されるため、どのコンピューターからもアクセスが可能になる。

 マイクロソフトは、グーグルによるDocVerse買収について、電子メールで声明を発表し、顧客が「オフィス」を利用し、共同で作業したがっているということを示すものと述べた。

 マイクロソフトが過去1年間に検索エンジン「Bing」への投資を拡大する一方、グーグルはマイクロソフトのパソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」に対抗する「クロームOS」を開発している。

 また、グーグルは「オフィス」と競合する、文書編集や表計算ができるウェブベースのソフトウエア「Google Docs」にユーザーを引き込もうともしている。

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