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ユーロ下落、ECB総裁のユーロ高影響注視との発言受け

[ニューヨーク 7日 ロイター] 7日終盤のニューヨーク外国為替市場では、ユーロがドルと円に対して下落した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見でユーロ高が経済に及ぼす影響を注視する姿勢を示したことで、ECBが将来的に利下げを実施するとの観測が台頭したことが背景。

2月7日、ニューヨーク外国為替市場では、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が理事会後の記者会見でユーロ高が経済に及ぼす影響を注視する姿勢を示したことで、ユーロがドルと円に対して下落した。昨年6月撮影(2013年 ロイター/Lee Jae-Won)

ドラギ総裁は記者会見で、このところのユーロの上昇について「ある意味でユーロへの信認回復の表れと言える」としながらも、「為替レートは政策目標ではない。しかし、為替レートは成長と物価安定にとって重要だ。そのため、ECBはユーロの上昇が続くかどうかを見極め、物価安定に対するリスク評価を見直していく」と述べた。

米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)のバイスプレジデント、ベン・エモンズ氏は、「ドラギ総裁の発言は、中立的、もしくはややハト派的だった。これは、利下げがなお検討課題として残っていることを意味している」との見方を示した。

ユーロ/ドルは一時1.3369ドルまで下落。その後はやや下げ幅を縮小し、0.9%安の1.3398ドルとなっている。

前出のエモンズ氏は、「この日のユーロの動きは、主に金利差によるものだった」と指摘。「金融市場の状態は非常に良くなっている一方で、一部の欧州の国では信用状況が良くないなどばらつきが見られるため、ECBは現時点で政策変更に踏み切る状況にはない」と述べた。

同氏はユーロは向こう3─6カ月は1.30─1.40ドルの狭いレンジ内にとどまると予想。「ユーロに対しては過度に強気な見方は持っていないが、上にも下にも大きく変動する余地はないとみている」と述べた。

ユーロ/円は1%安の125.38円。一時は124.48円まで下落する場面もあった。

ユーロはこの日は下落したものの、年初からの上昇率は対ドルで約1.6%、対円で約9.6%となっている。

ユーロ/ドルは1日に1年3カ月ぶりの高値となる1.3711ドルまで上昇。ユーロ高を受け、フランスのオランド大統領は欧州議会で5日、ユーロを「根拠なき動き」から守るため、ユーロ圏としての為替政策が必要との考えを示した。ただ、ドイツ当局者は、ユーロは過大評価されていないとの立場を示している。

ドル/円は0.1%安の93.58円。前出のエモンズ氏は、「円はドルに対して一段の下落余地があり、95─98円まで下げる可能性もある」と指摘。「100円までの円安はあり得ないと見ているが、多くは次期日銀総裁人事にかかっている」と述べた。

この日はイングランド銀行(英中央銀行)も金融政策委員会を開き、資産買い入れプログラムの規模を3750億ポンドに据え置くことを決定。政策金利を過去最低の0.5%に据え置くことも決定した。

*内容を追加します。

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