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焦点:オバマ氏が第2回討論会で態勢挽回、市場予想の当選確率は上昇

[ワシントン 17日 ロイター] 米民主党のオバマ大統領は17日に行われた共和党のロムニー大統領候補との第2回テレビ討論会で態勢を立て直し、自らの支持者を奮い立たせるとともに、まだ態度を決めていない有権者を振り向かせることに成功した。

10月17日、米民主党のオバマ大統領は共和党のロムニー候補との第2回テレビ討論会で態勢を立て直し、自らの支持者を奮い立たせるとともに、まだ態度を決めていない有権者を振り向かせることに成功した。 写真は16日撮影(2012年 ロイター/Lucas Jackson)

11月6日の大統領選まであと3週間となり、大統領にとっては今回の討論会は有権者にアピールする残り少ないチャンスだったが、焦点を絞った積極的な姿勢で討論会の場を最大限に生かしきった。ロムニー氏に圧倒され、なすすべもなかった3日の第1回討論会とは大違いだ。

大統領は、第1回討論会では用いなかったあらゆる攻撃手段を繰り出した。ロムニー氏の所得税率の低さを叩き、「所得税を納めていない47%の国民の生活は気にかけない」という失言を突いた。

また大統領は、自動車産業の救済からアルカイダ元指導者のウサマ・ビンラディン容疑者殺害に至るまで、任期中の実績をきっちりと示して見せた。

ロムニー氏は、特に大統領が公約を守っていないという主張において見せ場を作り、大統領が第1回討論会で喫したような大敗は免れたとはいえ、今回は大統領に軍配が上がったとみられている。

ボストン大学のトーブ・ベルコビッツ教授(コミュニケーション論)は「オバマ大統領の明白な勝利だと言えよう。だれにとっても、ロムニー氏が討論に勝ったと言い張るのが難しいのは確かだ」と話す。

討論会直後の世論調査では大統領勝利と判定され、大統領選の予想で先物取引を行うオンライン市場の「イントレード」ではオバマ大統領の当選確率が1.6%ポイント上がって63.6%になった。

<わずかに大統領が優位に>

討論会が大統領選結果に影響することは滅多にないが、今年は例外となるかもしれない。

ロムニー氏は、第1回で健闘して党内の批判派を黙らせ、それまでの1カ月の不手際から立ち直った。この討論会終了から1週間後には、世論調査でオバマ大統領のリードを消して支持率を互角に持ち込んだのだ。

ただ、17日に行った最新の調査では、大統領の支持率が再びロムニー氏を3%ポイント上回っている。

ノートルダム大学のマイケル・デッシュ教授(政治学)は「これで大統領がほんの少しだけ優勢になった。しかし最後の最後まで、接戦が続くだろう」とみている。

第3回討論会は22日にフロリダ州ボカラトンで開催されるが、恐らく重要度は低下する。テーマが外交で、大半の有権者が抱く経済への懸念に比べれば二次的な問題だからだ。

<巧みな受け流し>

オバマ大統領は17日の討論会では、打撃を受けかねなかったような質問を巧みにかわす腕も見せた。

例えば激戦州の多くでは有権者に不人気な銃規制の問題については、ロムニー氏の立場が一貫していないと攻撃する機会へと転換した。大統領が就任した時はもっとガソリン価格が安かったと言われた件では、前任者がもらたした景気後退を引き継いだからだと強調した上で、ロムニー氏が掲げる政策は経済を台無しにするので、彼もまたガソリン価格を下げることができるだろうと述べて、会場の笑いを誘った。

ゴア元副大統領のスピーチライターを務めたロバート・リーマン氏は、今回のパフォーマンスはロムニー氏がより悪かったのではなく、大統領がより良かったということだと結論付けている。

(Andy Sullivan 記者)

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