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日銀フィンテック・フォーラム開催、認証・分散台帳で議論
August 23, 2016 / 9:06 AM / in a year

日銀フィンテック・フォーラム開催、認証・分散台帳で議論

[東京 23日 ロイター] - 日銀は23日、金融と情報技術(IT)の融合分野「フィンテック」で主要関連企業が講演・議論する「フィンテック・フォーラム」の初会合を開いた。

 8月23日、日銀は、金融と情報技術(IT)の融合分野「フィンテック」で主要関連企業が講演・議論する「フィンテック・フォーラム」の初会合を開いた。2010年9月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

冒頭、黒田東彦総裁が金融は情報技術と不可分との歴史的見地から短くあいさつ。その後、1)指紋などの生体認証技術、2)仮想通貨「ビットコイン」の根幹技術である分散型台帳(ブロックチェーン)の可能性や課題について、関連ベンチャーとIT大手、メガバンクなどで活発な議論が行われた。

黒田総裁は「金融はその時々の情報技術の進歩に支えられ発展を遂げてきた」と述べ「『帳簿』や『複式簿記』は価格などの情報の効率的な集中管理を可能とした」と指摘。「人類は金融という高度な情報処理の体系を築き上げることで、経済社会の発展を実現してきた」と語り、「日銀はフィンテックが利便性向上や経済活動の活性化に結びつくよう最大限の貢献をしていく」と強調した。

生体認証は、現金やクレジットカードを利用しないインターネット上の決済や、銀行のATM(現金自動預払機)などでは、暗証番号に代わり、指紋や静脈・顔認証など人体の一部を利用する形で技術開発が進んでいる。生体認証開発のリキッド・ジャパンの佐藤毅第一事業部長は「指一本でホテルのチェックインが可能となり、財布も不要になる可能性がある」と指摘した。

一方、日銀金融研究所の宇根正志氏はグミやシリコーンで作られた人工の指など、生体認証のセキュリティーを破る「なりすまし」技術への対応の必要や、関連セキュリティーの国際的な標準基準の設立が急務と指摘した。

ブロックチェーンは、1)複数のコンピュータで取引記録を管理し、2)特定の管理者が不要なうえ、3)記録の改ざんが難しい──点が注目されている。ブロックチェーン企業、コンセンサス・ベイスの志茂博社長は、ブロックチェーンを公共サービスで実用化するには新たなセキュリティー技術が求められるとし、既存の金融機関などが活用するには「まだ正しく理解するという段階。学習・実証で計3年程度必要」との見解を示した。

ブロックチェーン企業、カレンシーポートの杉井靖典代表取締役は「もてはやされているブロックチェーンだが、通貨よりも契約(記録)の用途が興味が持たれていくのではないか」と述べ、契約履行状況の追跡・確認などで利用が広まる可能性に期待した。

竹本能文

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